くじけないで

もうすぐ100歳になろうとしているトヨさんの詩集。2010年に出版され、話題となりましたね。

ばあちゃんじいちゃんっ子の私としては、読まずにはいられないです。

だって、著者の柴田トヨさんは、私のじいちゃんと一歳違い。ばあちゃんとも数歳の違い。

この詩集を読んで、じいちゃん、ばあちゃんももしかしたらこんな風に感じてたのかな。

これからやってくる自分の両親の老いなどにも思い馳せながら読ませてもらいました。

ネタバレ注意です。

詩集の中でよくみられたのが、お母さんについての詩でした。

自分のお母さんが亡くなった歳を越え、もう100歳になろうとしているトヨさん、いくつになってもお母さんとの記憶は鮮明に残っているものなんですね。

そして、今はもういないお母さんの事をふと思い出し、あったかい気持ちにもなり、同時に会いたいのに会えないという淋しい気持ちになるのかな。私のじいちゃんばあちゃんも時々こういう気持ちになったのかな。口には出さないけど、きっときっと何回も思ったんだろうな。

母 Ⅱ

母の後を

風車を かざしながら

追いかけて行く

風はやさしく

陽は暖かかった

振りむく母の笑顔に

安堵しながら

早く大人になって

孝行したい

そう思ったものだ

(中略)

若い母の声が聞こえる

トヨさんの母についての詩を読むと、私の気持ちもぎゅっとキツくなる。

さびしくなったら

さびしくなった時

戸の隙間から

入る陽射しを

手にすくって

何度も顔に

あててみるの

そのぬくもりは

母のぬくもり

おっかさん

がんばるからね

呟きながら

私は立ちあがる

大人になってもじいちゃんばあちゃんになっても、歳は関係ないんだね。

みんなお母さんのぬくもりに助けられて生きてるんだね。

私もそう。

こおろぎ、という詩がある。

深夜こたつに入って詩を書き始めた

私 ほんとうは

と  一行書いて 涙があふれた

すんごいこの気持ちわかる。

うちにはコタツないからコタツじゃないけど。

夜中 お風呂入って

頭からシャワー浴び始めた

私 ほんとうは

と心の中でつぶやいて

涙があふれた

最後に

詩集の最後の方にトヨさんの生い立ち等書かれているページがある。

その一番最後のところにこうある。

この年齢になって、毎朝起きるのは、本当は辛いです。

それでも私はベットからヨイショと起き上がり、バターかジャムを塗ったパンと紅茶で朝食をとります。

(中略)

家計や通院スケジュールなどを考えます。結構、頭を使い、忙しいんです。

だからどんなにひとりぼっちでさびしくても考えるようにしています。

「人生、いつだってこれから。だれにも朝はかならずやってくる」って。

一人暮らし二十年。私しっかり生きてます。

自分の事と照らし合わせてしまう。この先、私の両親もこうなるのかな。

一人にだけはさせたくないな。

だって一人はやっぱりさみしいと思う。

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海外でしばらく生活し、日本に帰国したが、また海外で暮らしたい。 今は大好きな日本での生活を楽しみたいと思ってます。 趣味は、読書、旅行、落語、ヨガ、ランニング、壊れた物を直す事、物をエイジングする事。 本は、いろいろな事を教えてくれるから大好き。私の大先生みたいなもんです。 旅行は、学生の頃はよく一人旅行ったな。家族、パートナー、友達ともよく行く。どっちにもそれぞれの良さがあるし、旅先での出逢いっていうのはたまらなく好きだ。寅さんみたい、旅先でものすごく仲良くなってしまうっていうのはめったにないが、出逢いがあると旅はグッと面白くなる事は間違いない。 落語は、いつも古今亭志ん朝(3代目)ばっかり聞いてしまう。大ファンなのだ。声が良い。柳田格之進、文七元結、井戸の茶碗とかきくともう涙が出て出てしょうがない。代脈とかは、笑いたい時によくきく。 ヨガ、いちおインド政府公認のインストラクターの資格を持っている。だがしかし、活かせてない、、、、。という話しはさておき、ウブドに毎月行ってヨガしてたほど、ウブドでヨガするのが好き。 ランニングは、かれこれずっとやってるな。海外でもレースに出たり、国内でもやってた。だがしかし、最近レース出てないな。近所をのんびり走る事が多くなりました。ランナーズハイ、これは本当にヤバイです!たまりませんね。 壊れたものを直すのは、本当に大好き。ボンドでつけたり、縫ったりとそんな程度ですけど。物を大切に使うのも好き。一番長いのは、幼稚園の頃から使ってる湯たんぽかな。 エイジングは、お気に入りのラウンジチェア、南部鉄瓶、南部鉄の急須、バック、コート、靴。 こんな私ですが、どうぞよろしくお願いします。